運転資金とは？飲み会の幹事は経営センスあり？

一言でいうと、運転資金とは、会社を経営するために必要な資金のことです。

商品の仕入代金、従業員の給与、家賃等、企業活動を行ううえで必要な、ありとあらゆる必要経費が運転資金の対象になります。

貸借対照表の説明にも記載しましたが、黒字倒産という言葉があります。

いくら、利益を上げても倒産することがあります。逆に赤字続きの会社でもなぜか潰れずにいる会社もあります。

そこで、重要になってくるのが、資金繰りです。その資金繰りを行う上で非常に重要、必要不可欠なのが運転資金の把握なのです。

どんなに小さな会社でも有名上場企業でもこの運転資金の管理ができていなければ、一歩間違うと倒産する可能性があるということを認識してください。

運転資金を把握（計算）する方法は難しくありません。

家計もしくは個人のお金の計算、管理と考え方は基本的には一緒です。

私たちは、一か月の内に、いくら出費があって、いくらの収入があるかをある程度把握しながら、今月は少し贅沢しようとか、やばい！！節約しないと！！など考えていると思います。

中には、会社の飲み会の幹事を積極的に行い、支払いはクレジットで、飲み会代お回収は現金で行うことを繰り返し、なんとか資金繰りを行っていた暴君もいました。

しかし、これは会社と同じで、生きるため＝倒産しないために

資金を調達する手段の一つであり、ある意味その彼は、会社経営に向いているのかもしれませんね。

運転資金の計算方法

※ここではその他運転資金は重要ではないので覚えなくても問題なしです。

売上債権とは、物は消費者にすでに渡しているけど、まだ受け取ってないお金のことです。

ホストやキャバクラなんか行ったときにお会計はのちほど＝つけで払うなんてことを聞いたことはありますか？

お店はサービスを提供したけども、お金はまだ受け取っていない状態のことですね。

では、仕入債務は？売上債権の逆です。サービスは受けたけども、まだお金を払っていない状態のことです。

この運転資金は金額が大きければ大きいほど、より多くの資金が必要になってきます。

資金が必要な場合、銀行からお金を借りなければなりません。

お金を借りるには金利というコストがかかります。

運転資金は少なければ少ないほど会社の財務状況としてはいいということが言えます。

運転資金を軽くする方法

では運転資金を小さくするにはどんな手段があるのでしょうか。

さきほどの計算式の通り

運転資金＝売上債権ー仕入債務＋在庫

なのですから、もう答えは簡単、極力

もうお気づきかとは思いますが、どの方法も取引先からの協力、理解が必要になってきます。

企業の強弱にも左右されるでしょう。

売先からの回収条件を商品を渡した９０日後から６０日後に変更してもらう。

仕入先への支払いを商品を受け取った当日から３０日後に変更してもらう。

いずれも、取引先への交渉が必要になってくるものです。

しかし、

この運転資金は会社の存続に関わってくる非常に重要な指標であり、

経営者は避けては通れない課題でもあります。

まとめ

ここまで、運転資金について簡単に説明してきましたが、

企業の社長や財務責任者はもちろん、営業担当者もこの運転資金の考え方を理解したうえで、日々の業務にあたっていくことが重要になってきます。

企業という大きな組織で考えると難しく感じる人は自分のお金だったらと置き換えるとスムーズに理解できると思いますよ。

私は、経理や財務の人間より、営業マンこそ会計や簿記の知識が必要ではないかと考えています。

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