『就職活動に語学力は必要か?』商社に限らず、就職活動をする上で、就活生が気にすることナンバーワンといっても過言ではないのではないでしょうか。
英語ペラペラじゃないと、商社受からないんでしょう?とかTOEIC何点以下はそもそも商社を受ける権利なし。とか
就職活動をこれから始める人、また転職を考えている人きにとっても非常に興味深いテーマではないでしょうか。そこで、今回は語学力と就職活動の関係について現役商社マンが解説していきます。
商社マンが求められる語学力
商社は、海外からものを輸入したり、海外へ輸出したりと他の業界に比べて、非常にグローバルな市場を相手にしています。
そのため、海外出張や海外赴任の機会が、メーカーや金融機関より多いのは言うまでもありません。
入社3年目までに、海外赴任を経験することが必須の会社もあります。私の同僚の中には、月の半分は海外出張という猛者もいます。
しかし、外国語を使う機会は、海外出張や海外赴任だけではありません。
海外の取引先からの電話や、アテンド、またナショナルスタッフとのコミュニケーション等、日本にいても外国語を使う機会は数多くあります。
商社に勤めると、必然的に英語や中国語等の外国語を使う頻度は多くなり、求められる語学力も高くなる傾向にあります。
では、商社で働く上で、語学力は昇進に関わるのか?結論から申し上げると大いに関わります。
今や、ほとんどの会社が昇格要件にTOEICやHSKなどの語学資格の取得を必須にしています。
また、昇格ではなくても、TOEIC650点以上でなければ、海外赴任を認められないなど、社内でのキャリアにも関わってくることになります。
企業が求める語学力は
では、企業は社員に対して求める語学力はどの程度なのでしょうか。
ここでは、一般的に英語力を図るTOEICの点数で述べさせていただきます。企業が社員に期待するスコアは「500~695点」が約半分を占め、おおよそ600点程度であるといえるでしょう。
ただし、商社のようにより、語学を使う頻度の多い企業が求めるそれは、高くなります。商社が求める語学力は、720点以上であるというのが現役商社マンの感じるところです。
この720点というのは、課長級の昇進要件に位置付けられている会社が多いように思います。
TOEICは商社への入社に有利なのか
TOEICは商社への入社に有利なのか。
この答えはずばり有利です。これしかありません。
同じ大学、同じ顔、同じ身長、一人はTOEIC800点、一人はTOEIC600点、あなたが面接官だったらどちらを採用しますか?
答えは明白ですね。
そんなの当たり前やんけ!!と、怒られるかもしれませんが、ここでみなさんにお伝えしたいのは、
『TOEICの点が低いよりは高いほうがいい』程度のもの.
別の言い方をすれば、TOEICはアクセサリーに過ぎないということです。
実際、私は面接時には、TOEIC600点程度しかもっていませんでしたが、内定をいただくことができました。
ただし、面接時に英語、語学に対する拒絶がないか。入社までに勉強するか。などの確認??はあったように記憶しています。確か、入社までに700点以上を取るように、言われたような・・・。
そうなんです、たとえTOEICの点数がいまいちでも、そこを面接でカバーすればなんとかなるんです。
しかし、もし私が面接で「TOEICは受けたことがありません。」あるいは、「TOEICのスコアは370点です。」「でも、入社までに勉強がんばります!!」と言っていたら、どうでしょうか。多分落ちてます・・・。入社までに勉強をがんばるという信憑性がゼロですから。
そういう意味で、TOEICは内定を勝ち取る、アクセサリーなのです。
TOEICは受けなければならないのか
商社に受かるために語学力は必要か。に対する私の答えは、必要ない。しかし、語学向上させる意思を面接官に見せることは必要。
ということになります。
では、その意思をどう面接官に見せることができるでしょうか。さきほども書きましたように、TOEICを受けたこともないやつが、「入社までに英語頑張ります。700点以上取ります。」と言って、信じる面接官がいるでしょうか。
兎にも角にも、TOEICを受験し、語学に対する意思、拒絶がないことをアピールする必要があります。
まとめ
何度も、言うようですが、就職活動における語学力は単なるアクセサリーに過ぎません。
つまり、必須ではない、逆に言うと、ないよりあった方がいいということになります。
また、運よく内定を勝ち取ったあとにも、昇進や海外赴任等において、語学力が求められることも多々あります。
まずは、自分の実力を確かめるうえでもTOEICやHSK等の語学試験を受験してみることをお勧めします。